産後1週間の入院生活を終え、いよいよ自宅での育児スタート!
楽しみもありつつ、不安もたくさんありました。
- 授乳のことで気軽に聞ける人がいない
- 母乳が足りているかどう判断したらいいの?
- 母乳が足りない場合ミルクはどれくらい足すの?
- わからないことだらけで不安!
入院中は助産師さんに相談できましたが、退院後は自分で調べたり聞いたりしないといけないので、大変です…
今回は、退院後の新生児期の授乳の体験談をご紹介します!
母乳の量は測らないといけない?

前回の記事「母乳がなかなか出ない! 産後1週間入院中の授乳」に書きましたが、病院では授乳の前後に赤ちゃんの体重を測り、哺乳量を確認します。
①赤ちゃんの体重を測る(服は着せたまま)
↓
②左右それぞれ10分授乳する
↓
③再度赤ちゃんの体重を測る(服は着せたまま)
↓
④体重の差分(③-①)から授乳量を計算する
↓
⑤授乳量の目安をもとに、足りない分をミルクで補う
↓
⑥ゲップさせる
私は退院最終日になっても母乳があまり出ず、退院後が不安だったので、助産師さんのアドバイスを参考に体重計をレンタルし、哺乳量が把握できるようにしました。
ただ、正直ここまでストイックになる必要はありません!
私は性格上、きっちり数値化していないと不安なタイプだったので、毎回体重を測っていましたが、数字よりも赤ちゃんの様子をよく見てあげることが大切です。
おしっこ(1日5回~6回以上)やうんち(1日3回以上)がよく出ているようであれば、1ヶ月健診まで母乳だけでやってみて、発育状況を確認したうえで、完全母乳か、母乳+ミルクの混合か、完全ミルクかを決めるのがいいと思います。
多くの産婦人科では、産後2週間後に「2週間健診」という健診があり、哺乳量や母乳分泌の様子を見てくれます。
私は母乳が出てないことが不安すぎて、数字できっちりやってしまったので(助産師さんにおすすめされたし、私の性格上その方がよかったのですが…)、数字で管理することがストレスになる方はここまでしなくても大丈夫です!
生後1~2週間の授乳の記録
生後1~2週間の授乳について、体験談をご紹介します。
授乳の方法
私は退院後も入院中と同様に、授乳前後の体重を測って哺乳量を確認していました。
ちなみに、体重計はタニタの体重計を2ヶ月間レンタルしました。
病院では2g単位で表示される体重計でしたが、レンタル料金が高く、そこまでシビアに測るわけではないので、5g単位のものにしました。
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退院後の授乳の記録です。


「その他」の欄に哺乳量を「母乳/ミルク/搾乳」の形で記入しています。
母乳とミルクの授乳量
標準小児科学によると、新生児の1日あたりの授乳量は「(70~80)×(生後日数-1)ml」としています。
1日に授乳する回数が約7回以上のため、1回あたりで計算すると「(10~11)×(生後日数-1)ml」となります。
私は退院前の助産師さんのアドバイスを参考に、1回あたりの授乳量を「母乳+ミルク+搾乳=80mL前後」になるようにしていました。
私は母乳が1回の授乳で20~30g程度しか出ていなかったので、半分以上はミルクか搾乳を足していました。
※こちらもきっちり測る必要はありません!私がやりたかっただけです!
ちなみに、搾乳機は電動搾乳機(メデラ シンフォニー)を1ヵ月レンタルしました。
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授乳間隔
一般的には、「母乳は消化がいいので何回でも、ミルクは消化が悪いのでミルク缶の表示通りに」と言われることが多いのですが、基本的には母乳もミルクも赤ちゃんが欲しがるだけあげていいそうです。
助産師のHOSAKOさんのYoutubeによると、現在のミルクは非常に母乳に近い成分で作られており、「ミルクだから太る」「ミルクは3時間空けないといけない」ということはないそうです。
私は「3時間空ける」ということを守らないといけないのかと思っていたので、赤ちゃんが3時間空けずに泣いて起きたときは、抱っこでなんとかあやしてなるべく時間を空けるようにしていました。
そこまでやらなくてもよかったのに…と今になって思います。
2週間検診

生後2週間後に病院での健診がありました。
体重測定、現在の授乳量とおしっこうんちの回数の確認、へその緒の状態の確認、助産師さんとの面談をしてくれました。
2週間検診では母乳育児を推奨する助産師さんに診ていただき、「太りすぎ!ミルクあげすぎ!」と注意されてしまいました…
新生児期の1日あたりの体重増加の目安は18~30gで、私の赤ちゃんは平均が約50g/日だったので、確かに目安よりはかなり増えていました。
今思えば、18~30g/日というのはあくまでも目安。
数字よりも赤ちゃんが元気か、機嫌がいいかを判断すればいいのです。
当時はそんなことを考える余裕もなく、
「退院するときの助産師さんのアドバイス通りにやったのに…」
「体重も毎回測ってがんばってきたのに…」
とかなり落ち込んでしまい、本当にショックでした。
何が正しいのかもわからず、健診でアドバイスしてもらったように、なるべく母乳と搾乳で進めていくことにしました。
ただ、搾乳も毎回やっていると、特に日中は母乳の生成が少ないため、搾乳も確保できなくなってきました。
母乳の量が安定しないこと、何が正しいのかわからないこと、慣れない育児、赤ちゃんが泣いている理由がわからない、いろんなことが重なってノイローゼ気味になりました。
どこに頼ったらいいんだろうと思い、親子手帳と一緒にもらった資料の中に、市のサポートが受けられるサイトがあるのを見て、評判のいい助産院があるとのことで相談しに行きました。
初めての助産院

助産院とは、助産師がお産の補助をしたり、妊産婦や新生児に保健の指導をすることを目的とした施設です。
病院や診療所ではなく、助産師さんが診てくれるため、医療行為は行いません。
初めての赤ちゃんと2人きりのドライブということもあり、ドキドキと不安が混ざりながら助産院に行きました。
助産師さんはとても優しく受け入れてくださいました。
まず体重を測り、2週間健診で言われたことを伝えました。
「そんなに怒られるほど体重増えてないけどね~。気にしなくて大丈夫よ!」
と言ってくださって、安心して泣きそうになりました。
次に施術台に乗っておっぱいマッサージをしてもらいました。
マッサージをしてもらうと、しっかり母乳が出ているようだったので、母乳の量は問題がなさそうとのことでした。
続いて、授乳の仕方を指導してもらいました。
授乳のコツ
多くの産婦人科では産前におっぱい教室があり、助産師さんに乳首や乳輪のサイズや形をみてもらい授乳の仕方(姿勢)の指導を受けることができます。
また、産後の入院中も赤ちゃんの様子を見ながら、助産師さんから教えてもらうこともできます。
授乳で大事なのは「ラッチオン」という乳首の加えさせ方で、「ラッチオン」とは、赤ちゃんがママの乳首に吸いつこうとするタイミングに合わせ、ママが乳首を赤ちゃんの口に深く含ませることを言います。
「ラッチオン」を成功させるためには、授乳の姿勢がポイントになります。
授乳の姿勢は次の種類があります。
横抱き(クレードル)

横抱きは一般的に行われている方法です。
ママが上体を起こして座り、飲ませる乳房と同じ側の二の腕に赤ちゃんの頭を乗せ、腕全体と手で背中とお尻を支えます。
赤ちゃんを支えている手と反対の手でおっぱいを上下でつかみ、赤ちゃんの口に含ませると飲ませやすくなります。
横抱きは一般的な姿勢にはなりますが、新生児期はあまり楽とは言い難いポジショニングでもあります。
特に、まだ小さくふにゃふにゃの新生児期は、赤ちゃんの高さ調整やママの腕をもたせかけるのにクッションの使用が役立ちます。
専用の授乳クッションでもいいですし、普通のクッションを使っても問題ありません。
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参考記事:【助産師監修】新生児・赤ちゃんの正しい授乳姿勢や抱き方のコツ
縦抱き

赤ちゃんをママの太ももの上にまたがらせて飲ませる方法です。
赤ちゃんの鼻が乳首の高さにくるように支えます。
首が座っていなくても、赤ちゃんの頭や腰をしっかり支えれば新生児期からでも行える方法ですが、一人座りができるようになった赤ちゃんへの授乳に特に便利です。
どちらかというとおっぱいが小さめの方に向いています。
参考記事:【助産師監修】新生児・赤ちゃんの正しい授乳姿勢や抱き方のコツ
こちらの動画で横抱きと縦抱きのコツが紹介されています。
脇抱き(フットボールポジション)

体を起こした状態で、赤ちゃんをママの体の前ではなく、飲ませる乳房と同じ側の脇でフットボールを抱くような授乳姿勢です。
横抱きの姿勢から赤ちゃんをもう一方の乳房にスライドさせると、脇抱きになります。
授乳する乳房側の脇で赤ちゃんの体をはさみ、腕で体全体を、手で頭と首をしっかり支えます。クッションで赤ちゃんとママの腕を支えると、新生児でも楽に授乳できるポジショニングです。
また、おっぱいの外側や下の方の飲み残しを解消するのに最適なので、この部分の乳汁のうっ滞を予防・改善するのにも効果的です。
帝王切開後の授乳や双子の赤ちゃんの授乳にもおすすめです。
参考記事:【助産師監修】新生児・赤ちゃんの正しい授乳姿勢や抱き方のコツ
こちらの動画で脇抱きのコツが紹介されています。
授乳の姿勢が問題だった?!

私は産前のおっぱい教室で、乳首や乳輪の形状から「縦抱き」が向いていると言われたので、ずっと縦抱きで授乳していました。
しかし、2週間健診後に訪れた助産院では、「横抱きの方が合ってると思うよ」と言われ、赤ちゃんの抱き方、乳首の咥えさせ方の指導を受けました。
縦抱きだと赤ちゃんの吸い方が「チュパチュパ」という感じで、これは咥え方が浅かったようで、やり方を教えてもらうと「ゴクンゴクン」という音に変わりました。
これが「ラッチオン」成功の音です!
「これが赤ちゃんが母乳を飲めている証拠だよ」と教えてもらい、今までの先の見えない授乳の悩みが吹き飛んで、一気に気持ちが晴れました。
はじめは赤ちゃんもお母さんも授乳に慣れず、戸惑うこともたくさんあると思いますが、いろんな方を頼ることが大事なのだと学びました。
困ったことがある時は、行政のサポートも充実していますし、母乳外来や私のように地域の助産院に行くのもいいと思います。
生後3~4週間の授乳


助産院での指導後は1回の母乳量が40~70gと増えてきました。
助産院で1回あたり60~80gを目安にしたらいいと教えてもらったので、足りない分はミルクを足しました。
混合育児の大変さ

混合栄養の大変な点は、母乳をあげた後にミルクも作らないといけないこと。
授乳は左右のおっぱい10分ずつで20分、ミルクを作って飲ませていると+10分。
トータルで約30分。
新生児期は授乳の回数が多いので、1日ずっと授乳している状態です。
私は授乳間隔を3時間空けないといけないと思っていたので、1日の授乳回数は約8回でしたが、完全母乳で頻回授乳をする方はもっと回数が多く、常におっぱいを出しているような状態になると思います…
母乳をあげた後はミルクを「調乳」(粉ミルクから赤ちゃんが飲むミルクを作ること)をします。
調乳は、粉ミルクに70℃以上のお湯を入れ溶かし、人肌(40℃)くらいまで冷まして作ります。
お湯はケトルなどで沸かしても大丈夫ですが、私は初めてで不安だったので「調乳ポット」を購入しました。
お湯を瞬時に作れるので、非常に便利でした!
母乳を飲ませた後に、「お湯を沸かす→ミルクを計量→お湯で溶かす→冷ます→飲ませる」の作業はなかなか面倒でした…
完全母乳の方は、頻回授乳は大変ですが、ミルクを作る手間はなくなります。
混合育児も完全母乳も、どちらもそれぞれ違う大変さがあります。
おっぱいがガチガチに張って痛い!

私は赤ちゃんが生まれて1ヶ月間は実家でお世話になっていました。
産後ずっと夜間授乳をしていたので、なかなか寝れない日々が続いていました。
両親が気を遣って、夜中子守をしてくれる日があったのですが、次の日の朝、おっぱいが岩のようにガチガチに硬くなり、ジンジンして痛くなりました…
長時間授乳しないとおっぱいが張って、悪化すると乳腺炎で発熱したり、より症状がひどくなるので、新生児期は特に授乳間隔を空けないように要注意です!
※参考:育児ノート
育児記録のノートは、森永乳業の「わたしの育児日記」というノートです。
退院するときに病院からもらったお土産の中にあったもので、他社のものよりも項目など書きやすかったので、こちらを選びました。
森永乳業のLINEに登録すれば、無料で郵送してもらえるようです。
まとめ
今回は新生児期の授乳についてご紹介しました。
- 母乳の量は測らなくてもOK
- 数字ではなく赤ちゃんの様子を見ることが大切
- 困ったときは地域の助産院などを利用しよう!
- 授乳の姿勢はママと赤ちゃんに合った方法を
- 混合育児、完全母乳育児、どちらも違った大変さがある
初めての育児でわからないことだらけで、産後はホルモンバランスも崩れてメンタルがボロボロになります…
慣れない育児が辛くて、私も毎日泣いていました…
この頃はまだ赤ちゃんが可愛いなんて思えません!
寝ているときは可愛いんですけどね…
次回は生後1~2か月の授乳について体験談をお伝えします。

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